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2008年08月27日
時は1993年7月、私は北海道の札幌から北東方向へ7~8kmの地点、おそらく江別の辺りにいた。
いちいち確認しませんが(間違っていたらごめんなさい)確か7月12日の午後10時台、奥尻島沖の大地震(南西沖地震でしたっけ?)に遭遇した。
のんきに稚内からテクテク歩いて放浪していたのだが、その日は廃屋を見つけたので屋根付きの寝床に満足していた。鍵は全てかかっていたのだが、裏手のサッシのガラスが割られており、出入り自由な状態だった。
記憶が確かなら木造2階建の2LDKでうちの西篠崎2丁目中古戸建に似ていた。当時で築30年ってところだったか・・とにかくボロ屋だったし、クモの巣だらけだったし、人形の首が落ちてたりと、薄気味悪い廃屋だった。2階に2部屋あり、そのうちの1部屋にはタバコの吸殻が不良達の縄張りを主張していた。
放浪といっても道なき道は行かない。道路を歩く。
北海道はほとんど街灯なんかない上に、どんなおじいでも車に乗れば100キロ超はスピードを出すから恐ろしい。暗くなったら歩くべきぢゃないんです。
北海道に死亡事故が多いのは雪のせいという人がいるが、それはとんでもない話だ。
北海道は広い→移動距離が長い→道が空いてる→信号も少ない→おまわりさんの隠れる場所も少ない→アクセル踏み放題→事故れば大事故、
というのが私の思い込みによる推測だ。
まぁそんなわけでちょっと暗くなったら寝床を物色し、簡単に食事をしたら9時頃にはシュラフ(寝具)に潜り込むのが通常で、その日も10時台には眠りの深淵を嗜んでいた筈だ。
当然地震の初期微動なんかぢゃ起きなかったのだろう、揺れというより凄まじい音にビックリして跳ね起きた気がする。揺れも凄まじかったのだが、何しろ建物の悲鳴がポルターガイストそのもの!躯体の擦れ合う音、何かが落下して割れる音、建て付けの悪い窓のけたたましいガチャガチャ音・・地震がおさまった後に訪れた静寂に忍ぶ、何かがぱらぱらパラパラ床にこぼれる音。
あの時私はチビッていたかもしれない。それを確認する余裕もなかった。
急いで荷造りする最中で、私は常に携帯していたラヂオをつけた。
「ビィ~ビコビコビコビコビコ、ビィ~ビコビコビコビコ・・」 一人ぼっちの暗闇に響き渡る緊急警報の信号音は、私の恐怖感をMAXまで引き上げた。
気が付いた時、私は荷物を抱えたまま道路を走っていた。とにかく人に会いたい、人気に触れたい一心だった。私は一気に走りとおして札幌まで行き、たくさんの人や車、たくさんの明かりに触れ、そして安堵した。
最近、地震が多いっすねぇ。いちいちあの忌まわしい記憶が蘇ります。まぁ私は生きています。地震で被害に遭われた方々にしてみれば幸運なのでしょうけど、恐怖感の芯に刷り込まれたあの記憶は、一生ほどけない呪縛なんでしょうね。
東京で平屋の家に住みたい。
コガメ